※「王様」と同じ設定


俺と道也は風呂の趣味が違う。
俺は温めで半身浴、道也は熱めで烏の行水。
だから、冗談で言ったんだけど…。

「明王、風呂か?」

「あぁ。……道也も一緒に入る?」

普段ならスルー、されるんだけどさぁ………。

「たまには良いか。」

はぁぁっ!?
どういう心境の変化だよ!

……おっさんと男子大学生で風呂とかムサいな。

「道也、何言ってんだよ。」

「お前が誘ったんじゃないか。」

「アンタ、温い風呂嫌いだろ。」

風呂には温い湯が半分ちょっとしか入ってない。

「問題ない。さっさと入るぞ。」







「風呂、狭くね?」

「………。」

結局二人で入った。
しかし風呂場は本来一人用、二人で湯船に浸かった日には狭くてたまらない。

「二人で入ってるセイで肩まで湯に浸かるんだけど。」

「それで良いんだ。」

何より今の格好、道也に後ろから抱き締められて足の間に座らされてるこの状況が恥ずかしい。

「さっきから不満ばかりだな。そんなに嫌だったのか?」

「……別に。」

嫌じゃねぇ自分が一番恥ずかしいっつうの!


 


***
別にエロくはない。
ただ道也の行動がなんか恥ずかしい。
道也ってどうしたら良いんですかね…気付いたら甘いんですけど道也。





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