あの後の記憶は無い。
確か、少し考える時間をくれと言った後まっすぐに家に帰ってきた、ハズだ。
父さんとの夕食はうわの空、風呂で溺れかけ勉強は進まない。動揺しまくってるな。

……どうするか…。

ベッドに潜り込んで考える。
俺は豪炎寺攻めが好きな訳だが、自分が攻められたいかと言うとそうではない。
というか俺はノンケだ。
それに豪炎寺もガチでは無いだろう。
豪炎寺自身、戸惑っていたみたいだったからな。

豪炎寺を恋愛対象として見たことが無かった。

その一言に尽きる。
だが、腐男子の俺が男同士の恋愛を否定するなんて出来るわけがない。不可能だ。
豪炎寺の事は純粋に良い友人だと思っている。傷つけたくない。
『オトコドウシ』なんて、言い訳にもならない。


「…豪炎寺、修也…か。」








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