「それで、いつ告白するんだ?」
さくっと告白して、豪風の惚気を俺に提供してくれ!
「…いや、告白する気は無いんだ……俺に告白されても迷惑だろう…。」
そう言って、形の良い眉をひそめる。
「そんな事は無い!相手が相手だから…フラれるかもしれないが……お前は誠実だから、きっと相手もちゃんと考えてくれるさ。」
「……そうか…?」
「あぁ…」
だから、俺に早く萌を提供してくれ豪炎寺!
「なら、告白…してみる…。」
「頑張れよ、豪炎寺。」
「あぁ。」
照れた様に顔を桜色に染めていた。
そうこうしているうちに、いつも豪炎寺と別れる曲がり角についた。
「じゃあ、また明日。」
「待ってくれ!」
豪炎寺に背を向けて帰ろうとすると呼び止められ、俺は振り返った。
豪炎寺はこれ以上無いほどに顔を赤く染め上げ、真っ直ぐにこちらを見ている。
「……豪炎寺?」
「その、俺が好きなのは………鬼道なんだ……。」
「……お…れ?」
「だから、付き合って欲しい…。」
俺、俺だと…!?
俺ぇぇぇぇぇぇ!!
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