「俺、今好きな人がいるんだが…その人が………その、男…なんだ。」
……夢かこれは。
豪炎寺の相談事。
まさかこんな内容だったとは……。
おいしい、おいしすぎるぞ豪炎寺!
内心悶えていたせいで無反応だった俺に引かれたと思ったのか、
「すまない…気持ち悪いよな、男が好きなんて…。」
と、辛そうに謝られた。
「そんな事は無い、人を好きになるのに性別なんて関係無い。豪炎寺が惚れる位だ、良いやつなんだろう?」
焦り気味で喋ったせいで饒舌になってしまった。
心中ではドキドキしている。
誰だ。誰に惚れたんだ…円堂か風丸か半田かまさかの染岡か!?
「あぁ…仲間思いの優しくて真面目なやつだ…。」
ふわっと微笑まれる。
そんな柔らかい顔も出来るのか、と少々驚く。
「……そうか…。」
優しくて仲間思い、は大抵当てはまるから…真面目…真面目……風丸か!?
豪風も俺的にはアリだ。
それはそれでおいしく頂けるぞ豪炎寺!
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