突然だが、俺は腐男子だ。
どうしてこうなったのかはもう覚えてないが、今では部活の奴らをくっつけては楽しんでいる。
今日だって仲良さげに話す豪炎寺と円堂に、俺は先程から萌っぱなしだ。
豪円…豪円は素晴らしいな!
豪炎寺は俺の攻の理想形だ…クール系なクセに実は中身は情熱的で…。
風丸と円堂の取り合いでもしていればいい!
幸い、ポーカーフェイスは得意だ。
今のところ変に思われた事はない。
それどころか、周りを(萌の為に)良く見ているお陰でサッカーも凄くやりやすくなった。
深読み(腐化読み)する癖で監督の解りにくい作戦も理解できる。
……誰にも言えないのは難点だが………。
「…鬼道!」
急に染岡に呼ばれた。
豪炎寺も隣に居る。
「どうした。」
「今からパス練するから、相手役で入ってくれねぇか?」
「わかった。」
返事をして、ふたりの前に立ちはだかると、ボールを持った豪炎寺が走り出した。染岡も駆けていく。
とりあえず今は、至近距離に迫る豪炎寺に萌えるとしよう。
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