※べろちゅーしてます



「き…どう…?」

か細く震える声に、酷く興奮した。





練習が終わり、ロッカールームで着替えていた。
皆、早々と着替えおわり帰っていったが、着替えはじめが遅かったせいか、豪炎寺と俺だけになっていた。

「今日は遅いんだな、豪炎寺。」

俺も着替えは終わっていたが鍵当番で最後まで残らなくてはならず、手持ち無沙汰で彼に声を掛けた。

「…すまないな。」

「いや、珍しいと思っただけだ。」

別にそんなつもりは無かったのだが、謝られてしまった。
彼らしいといえば彼らしい。


ごそごそと着替える豪炎寺。
夕暮れに浮かび上がる体躯がどうにも落ち着かない。
サッカー選手とはいえ中学生だ。体のラインは柔らかで   

触れたい、と。

思った途端に触れていた。
いや、触れたどころではなく、抱き締めていた。

下を着替え終え上を脱いでいたため、手に素肌が触れた。
うっすら汗に濡れ、しっとりとした、少年の体躯。
自分と身長も体重もあまり変わらないのに、何故か血が沸き立つ。「き…どう…?」 

震える声。
突然抱き締めたんだ、驚きもする。
ほんのりと頬が上気していて、照れているのかと思うと愛しくて堪らない。

「豪炎寺。」

「…なんだ。」

普段通りの返答。
だが彼の精一杯の虚勢だと知っている。

「キスしていいか?」

「…あぁ。」

少し掠れた声が甘く響いて顔の横をすり抜けた。
堪えきれずに、頬に手を這わせ唇を合わせた。




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