第1話

10月27日‐昼休み‐

いつも通り、私は幸ちゃんと政宗と一緒にご飯を食べる。

「紗夜殿、そういえば今日は何日でござるか?」

「えっと…10月27日だよ。」

「おぉ!!そうでござったか。礼を言うでござる!!」

「いいえ。」

そんな会話をしながら、私はふと思い出した。

そっか…。

10月31日はハロウィンじゃん。

確か、「トリック・オア・トリート!!」とか何たら言って、人を脅して、お菓子を貰うんだっけ?

去年は、こじゅや佐助がお菓子くれた気がする。

「ねえ。そういえば、もうすぐハロウィンだったよね。」

「Oh…。そういや、そうだったな。」

政宗がそう答えると、幸ちゃんの眉間がピクッと動いた。

「政宗殿、今気付いたでござるか?」

「ああ。そうだが?」

また、眉間がピクッと動いた。

「ハロウィンの日は、お菓子を沢山食べる素晴らしい日なのでござる!!
これこそ、お菓子の日。
THEお菓子DAYなのでござる。
そんな素晴らしい日を忘れるとは…ナンタラカンタラ…。」

お菓子を沢山食べる…か。

どうせ食べるなら、みんなで食べたいな…。

幸ちゃんが、ハロウィンについて語っているのを適当に受け流し、考えていると、ふとアイデアが浮かんだ。

そうだ!

みんなでお菓子を持ち寄って、ハロウィンパーティーなんてどうだろう。

仮装して、お菓子を食べて…結構面白そうではないか。

ちょうど、幸ちゃんの語りが一息したところで、私は提案してみることにした。

「ねえ。みんなでお菓子を持ち寄って、ハロウィンパーティーをするなんてどうかな?」

「Nice ideaだな!紗夜!」

「うむ。面白そうでござる!」

2人とも気に入ってくれたようだ。

「なら、小十郎と猿には、俺と真田で伝えとくぜ!」

「うん。よろしくね!」

そんなわけで、

1つ年上のこじゅと佐助には、

幸村と政宗が伝えておくということで、

話がまとまった。




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