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ここは、BASARA学園。
一風変わった学校である。
‐昼休み‐
今日も、いつも通り、廊下で地響きがした。
地響きと同時に生徒達の溜め息と苦笑がもれる。
「ぬぉぉぉ!!!!!政宗殿!紗夜がどちらのものに相応しいか勝負でござる!!」
「Ha!All right!望むところだ!!」
声の主は、この学園で「残念なイケメン」と呼ばれし、真田幸村と伊達政宗の2人である。
彼らが金属バットや競技用薙刀を振り回し始めたので、廊下は通れなくなってしまった。
いつも通り、迷惑極まりない2人である。
そこへ竹刀を持った少女がやってきた。
しかし、例の2人のせいで廊下は通行禁止状態である。
彼女は諦めて、引き返すのだろうと思いきや、2人に後ろから跳び蹴りを食らわした。
「なんか私の話をしてた?」
彼女は、笑顔で政宗に尋ねた。
これだけ聞いたのでは、別になんとも思わないだろう。
しかし、彼女の竹刀は政宗の首筋に当てられていた。
「そ…それはだな…。…Honey.」
彼が、そう言うと同時に、彼女の笑顔が急変した。
「あ゛?誰がお前のHoneyだ?」
鈍い音が何回かした後、彼女の前には、叩きのめされた政宗の姿があった。
「…ツンデレなHoneyもcuteだZ((殴」
要らない台詞を言ったせいで、政宗は留めを射されてしまった。
次に、彼女はくるっと振り返ると、
これまた、満面の笑みで、幸村を見た。
「幸ちゃんは、答えてくれるよね?」
「そっ・・・それはだな紗夜殿…。」
言わなければ、政宗と同じ目にあうだろうと思い、幸村は、馬鹿正直に答えた。
「紗夜殿が、どちらのものに相応しいか勝負をしt((殴」
言い終わらぬうちに、幸村の体が宙を舞う。
そのまま、幸村は地面にたたきつけられ、
2人ともKnockontされてしまった。
そんな2人を見ながら、彼女は
「私をもの扱いするな。」
と言い、昼練をするべく、
2人をまたいで体育館へと向かった。
これを一部始終見ていた者がいる。
新聞部の猿飛佐助である。
彼は、この後こう言った。
「日常だねえ。」
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