あれから三人で乗り物を乗り回すことになった

といってもノボリはしぶしぶで、プラナスは身長に悩まされ乗れるものは限られていたが

Nはいつのまにか消えていて、さらに観覧車に入ったひびはノボリ達が入れたということにはならなかった

遊園地を停電させたらしい、なんかかっこいいマークをなんか微妙なデザインの銀色の服に入れた連中の仕業ということで落ち着いたのだ

「ホントにいいのかなあ」

とクダリはぶつぶつ言っていたが、ノボリとしてはちょっと安心した

だが押しつけられた彼らとしてはたまったものではないのであるが

今は業務も終わり、家に帰ってきた

そしてプラナスは彼の部屋へと呼び出される

何かされるのかと身構えたが、そうでもないらしい

目の前にはホットミルク

「それでプラナス様、あの二人に何をされたのでございすか?」

「い、いや特に何も…」

「本当ですか?」

ノボリにじっと見つめられ、プラナスは昼間のことを思い出し、少しうつむいた

しかしノボリはプラナスの頭を撫でる

「わたくし、他の方からプラナス様へ触れてほしくないのです
…もしそんなことがあったのなら、わたくしがそれを上書きしたい」

ちゅ、と髪にキスされる

「撫でられたのならその分撫でます、抱き締められたのならその分抱き締めます」

「あ、あの…」

「できることなら、プラナス様はわたくしの前で笑っていてほしい」

プラナスがゆっくり顔をあげると、彼とぱっちり目が合った

思わず顔が赤くなる

「それに、わたくしもプラナス様と一緒に観覧車に乗りたかったです…」

「観覧車…私、あの…ごめんなさい」

「もうすんだことです
わたくし、もっとプラナス様のことをもっと知りたいのです…成り行きであれど、わたくし達はもう…結婚しているのですから
相手のことを知りたいと思うのは、当然でございます」

「ノボリさん…」

「わたくし、いたらぬところもたくさんございますが、一緒に歩んでいけたらと思います」

そしてノボリはプラナスの前に手を差し出して

「プラナス様、他の方とではなく、わたくしと二人で…観覧車へ乗っていただけますか?」

そう言って首を傾げる

「…あ…あそこの修理が終わって、時間があったら……えと、いいですよ」

プラナスは口をもごもごと動かして、恥ずかしそうにそっと彼の手を取った

いつか、もっと仲良くなったら、一緒に乗りましょう




から始まる▲▽生活.S03
※ただしノボリさんがきっと心の中ではあはあします






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