「ねえノボリ」

「何でございましょうか?」

プラナスがギアステーションへとやってきた頃、二人は机に向かい執務をこなしていた

といっても、しているのは主にノボリでクダリは手を動かす気は全くないようだ

普段から二人はこうやって、自分達の元へ挑戦者が現われるのを待っていたりする

「僕ね、調べたんだけど、13〜18歳くらいがロリータコンプレックス、10〜12歳くらいがアリスコンプレックス、7〜9歳くらいがハイジコンプレックス、6歳以下がベドフェリアっていうらしいよ」

かりかりというペンを動かす音の中、クダリはそんなことを言う

すると、ビシッとノボリの手が固まった

そして彼はゆっくり顔をあげ…

「……な……何をおっしゃりたいのでしょう」

そう言ってクダリを見つめた

「うん、だから、ノボリはこれに準ずるとロリコンってことになるんじゃないかなって?」

「ろ、ロリコンでは、ご…ございません」

「へー?ほー?ふーん?」

ノボリの声は若干上ずっている

クダリは楽しそうに椅子にもたれくるくると回った

ここの椅子は滑らかに回転するのである

「ノボリのロリコン!」

「誤解です!」

「でもノボリはプラナスを守ってあげようと思ったんでしょ?」

「それは…そうですが…でも、これとそれとは、その…違います」

もごもごと口籠もるノボリ

クダリはそんなノボリの姿を見ながら、ちょっとだけ口をつりあげた

いつも笑っている彼の口には、そんなことあまり関係なかったが

「プラナスかわいーよね、小さいし」

「はい、とてもスレンダーです」

「顔も幼めだよね」

「まつげがぱっちりでございますね」

「…これだけいい感じの条件が揃ってロリコンじゃないの?」

「ですからわたくしはロリコンでは…」

クダリに押され気味のノボリである

彼がどうやって反論しようかと考えを巡らせていると、彼らを呼び出すアナウンスが流れる

どうやら挑戦者のようであだ

「…呼び出しでございますね」

「うん、久々の二人みたい、楽しみ!」

放送の内容からすると、今回はダブルバトルのようだ

二人とも呼ばれるということは、マルチトレインに誰かがきたらしい

ここでのバトルのみ、二人はタッグを組むのである

「一先ず、ロリコンの話は置いといてあげるね!」

「も…もうおやめくださいまし」

二人はばさりとコートを羽織り直し、帽子を深く被ってから目的の場所へと足を向けたのだった




から始まる▲▽生活.S01
なぜロリコン連呼したのかという舞台裏






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