Nがギアステーションにやってきた日から数日

何事もなくデモンストレーションの日がやってきた

何となく彼の言葉が心に引っ掛かりつつも、三人は挑戦者の前に立ちふさがる

「今日は……とても挑戦者が多いですね…」

「本気のバトル、楽しい」

お試し、というだけあって今日はトレインを勝ち抜かずとも直接戦いを申し込めるらしい

挑戦者が後をたたない

「プラナスはすっかりトリプルに慣れたみたいだね」

「これだけこなしてれば…まぁ…」

「しかし、これだけ多いと流石に疲れてきますね…」

ふうと息を吐きながら、ノボリはハンカチで汗を拭った

「時間限定でやってもらえばよかったね、でも次で終わりみたいだから頑張ろう」

クダリもノボリと全く同じ仕草で汗を拭きながら、ボールを構えた

「シビルドン!全速前進!」

「オノノクス!出発進行!」

二人は左右対称にボールを投げる

「あれ、今回はシャンデラじゃないんだ」

「最後でございますから、少し暴れてみようかと」

「うん……たまに怖いよね、ノボリ」

クダリはノボリのボールから飛び出してきたオノノクスを見て、ぼそりと呟いた

「さあ、プラナス様も早く」

「んん…いい台詞が思いつかないんだけど……まぁいいか…しゃあたん君に決めた!」

ぽん、と背中を叩かれてプラナスはいつものようにボールに口付け、それを放る

中からはシャンデラがぴょんと飛び出し、ゆらゆらとゆれた

「って、ちょっと待って…」

「はい?」

「このシャンデラ…この間ノボリからもらったタマゴから孵ったヒトモシだよね?」

「?そうですけど…」

プラナスは何事だろうと首を傾げた

「どうかしました?」

「いや、なんか……成長早いなって」

「確かに…この短期間でシャンデラに…プラナス様は育てることが得意なのでしょうか」

「そうでもないと思いますけど……しゃあたんが早く立派になりたいって言ったから…」

プラナスはそっとしゃあたんことシャンデラを優しく撫でた

「プラナス、シャンデラが何て言ってるかわかるの?」

「いやいや…なんとなくっていうか…二人も感じるときありませんか?」

「ああ…そういうこと」

「仕草から読み取ったりというあれですね…それに目は口ほどに物を言いますから」

二人は納得したように頷いた

「っと、ごめんね待たせちゃって」

「少々お喋りがすぎましたね…お互い勝利と言う名の終着駅へ向かって」

「出発進行ですね!最後は噛まなかった!」

そして、うっかり話し込んでしまった自分達に反省しつつ、三人はぺこりとお辞儀して、本日最後のバトルを始めたのだった




から始まる▲▽生活.S09
因みに、プラナスさんは毎回噛みまくり
毎回挑戦しに来た人に、小さいねと言われまくったとかなんとか






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