「はっくしゅんっ!ずず…いい天気ですね」
「ああ今日も空が綺麗だなこの広く澄んだ空はまるで私の心のようだ」
「司馬懿殿の心の声を代弁してみました」

面白いほどに無反応である。涼しげな表情でさらさらと筆を動かす顔色の悪い(目付きも悪い)軍師をひと睨みする。目は痒いし鼻は痛いし司馬懿殿の目付きと顔色も悪いし、これも全部花粉コノヤロウの所為である。畜生涼しげな顔しやがって。

「司馬懿殿なんて私の懐の広さに比べたらその辺に漂う忌々しい花粉共のようなものです。なんと煩わしい」

だからこんなに苦しいのは全部司馬懿殿の所為です責任取ってくださいと鼻声で告げれば恐ろしい速さで頭を叩かれた。

「いだい…は、は、ふわっくしょーいっ!ずずず…司馬懿殿、くしゃみが、鼻水が止まりません」
「貴様にくれてやる資源などない。服の袖ででも拭うがいい」

わかりましたと司馬懿殿の服の裾を掴めば、私のではないわ馬鹿めが!と血を吐くかのような勢いで怒鳴られた。

ぐるぐるどぼん

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今年の花粉はひどいと皆言っておりますが本当にひどいですね花粉コノヤロウ。目玉と取り出してたわしで洗いたい。
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