暑くて制汗スプレーをしていたら曹丕が谷間にもしたらどうだと変態的な発言をかましてきやがったので谷間ねえんだよコノヤロウと返したら心底哀れむような目で見られた。畜生、わかってたけどムカつくぜ…!

「牛乳たくさんのんでやる…!」
「無駄だな。腹を壊すだけであろう」
「うっせ!」

的を射た言葉にやけになって返せば、やつは愉快そうにくつくつと笑うものだから顔に向かってスプレーしてやった。あのムカつく面を少しは崩せたことにちょっとだけ満足。

「ざまあ」

言ったと同時に脱兎の如く駆け出す。「司馬懿せんせに命令されて断れずやりました〜!」そう言って階段をかけ降りる。明日が恐ろしいので登校拒否してやろう。そう思ったのも束の間、階段の途中で首根っこをつかまれグェッとひどい声が響いた。

「ヒィィィごめん曹丕怒るなら司馬懿せんせにいってよ!」
「仲達は後でも構わん。私の宿題をなしにしてもらうとしよう」
「なにそれずるい!」
「そして私の宿題は名前がやると伝えおこう」
「やめてくれ全力で!!」

そう叫んだ瞬間顔面にスプレーされた。いたい、いたい!涙目でむせたわたしを、曹丕はしたり顔で見ていた。畜生あとで覚えてろよ。

「明日からその貧相な乳を揉んでやる、感謝するがいい」

ああでも揉むことすらもできぬか。そう言って腹のたつ笑みを浮かべた曹丕にガチで登校拒否してやるとおもった。
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