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と、いうわけで、やってまいりましたリドル家!!めっちゃでかい!綺麗!すごい!大きい!!母方の実家が医者の家系であることから、少なくともお坊ちゃまだろうなっていう予想はしていたけれどリドルお前…
「マジモンのお坊ちゃまだったのか」
一応俺も公爵家の一員ではあるのだが、何分生まれて数十年、人に傅かれたことなどないし、その自覚は薄い。けれど目の前の寮長様は少し顔を顰めてから口を開き、冷たい声で俺に言い放つ
「その口を閉じてくれないかな」
いつになくリドルが辛辣で草。何度か手櫛で前髪を整え、大きく深呼吸をする彼を横目に、俺は腹をくくってその立派な扉を開け放つと、大きな声で切り出した
「すみません!明らかに自 己 満 足 の子育てについて物申したいことがありまして!!!!!!!」
「ルディっ!!!!!!!!」
聞いたこともないようなリドルの怒鳴り声など知らない。俺は俺のやりたいようにする。それが一番大事なんだぞって父方の祖父が言ってた
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