短編集/男主 | ナノ


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―――ハーツラビュル寮 リドルの部屋にてーーー

「ラビュッ!」
「おや、ラヴュルどうしたんだい?」
「珍しいね〜。ラビュル君が寮内で姿見せるなんて」
「まあ、ここはリドルの自室だ。俺たちしかいないしな。大丈夫だろう」
「つーか、今の今まで寝てたんすかこいつ」
「こらエース、あまり意地の悪いことを言うな」


「新たなプリキュアの気配ラヴュッ!」
「「「「えっ…???」」」」
「数日前に助けた男の子ラビュッ!!大きな希望の光を感じるラビュッ!」


「つまり、クロキ先輩が…?」
「フェイ君がプリキュアの素質あるってなんか変な感じィ」
「いや、俺たちにあることもおかしいんだが?」
「そもそもなんで俺らが女になってあんなひらひらした服なんて…」
「そうだな。あの服では防御力にかける…」
「いや、ちげーからそこじゃねーから」


「……一先ず、クロキ先輩に声をかけてみようか。それにもしも、先輩がプリキュアになったら、一緒に…」


「なんでリドル寮長そんなに嬉しそうなんすか」
「リドルはクロキに憧れて乗馬部に入部したからな」
「あの先輩、乗馬部なんですね」
「ううん。フェイ君はボドゲ部だよ〜。乗馬部の方は気まぐれに顔出すくらい」
「たまたま顔を出して、野原駆けまわっていた時、クロキの馬術にリドルが一目惚れしてな…」


「何つーか、寮長も結構運がないっすよね」
「一先ずその先輩に話聞くって方向でいいんですよね?」
「それで問題ないはずだ。そうだな?リドル」
「勿論、間違いはないよ。明日の放課後にでも声をかけよう」














「フェイ氏〜〜。ちょっとお話がー…」
「あれ、寮長じゃん。……その手に持ってる人形は…?」








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