番外編等 | ナノ


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「そうじゃろうそうじゃろう!やっぱりおまんはわかっとるのう!」
「痛い痛い。以蔵痛いってば。」




上機嫌に自分の背中を容赦なくバシバシと叩く彼に苦笑を浮かべながらやんわりとその腕を掴んで止める。




「ん?あぁ、すまんなぁ、力加減ができとらんかったか…」
「それはいいんだけどね?―――ん“?」
「?、どげしたが?」
「いや、なんかムズッとした」




ふるりと身体を震わせる彼女に対し、以蔵は心配そうに顔を覗き込む。そして自分がつけていたマフラーを取り外して、肩にかけさせた。




「ここは一年中冬やき、寒いがか?」
「ありがと以蔵、でもこれは、何だろうな、悪寒に近い気がする」
「悪寒…?おまん昔からよう変なのに狙われよったき、それ関連じゃろうか?」
「いや、どっちかっていうと仁義なき神々のお遊び的な意味合いかもしれな…くしゅっ!」




ぽふん




「ふ、ふふふ、ふじぃいいいいいい!!!???」




くしゃみをした彼女は次の瞬間、跡形もなく消えていた


































「ええええええええ!!???ねえちゃんんん!!!!???」
「もぶこさぁぁぁぁぁあんん!!??」


別部屋にて事の成り行きを見守っていた主犯二人は自分たちの失態を悔いるとともに盛大な悲鳴を上げた。







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