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それは簡単に言うなら暇を持て余した少年少女のお遊びだった
楽しそうに、ちょっとだけ興奮したよう頬を赤く染めた人類最後のマスターとデミ・サーヴァントの少女は金色に輝く聖杯とマーリンから借りた水晶に移る姉貴分を眺める。
水晶の中の姉貴分は楽しそうに最近加入した岡田以蔵と言葉を交わし、時には頭を撫で、餌付けをしていた。
…別にそれはいい。ちょっとだけ腹正しいがそれはいい。なぜなら今から自分たちは姉貴分と聖杯で遊ぶのだから!
意気揚々とその手に聖杯を持ち、水晶を鷲掴みにした彼は後輩に向かってアイコンタクトをし、行動始める。
許可はとっているのだ
「―――っマーリン!刑部姫!玉藻ティーチ!」
「ベオウルフさん!新シンさん!某アラフィフさん!」
「「コレはねーちゃん(モブ子さん)を軸とした聖杯を使う儀式である!!」」
某別世界の騎士王が知れば困惑で頭を抱えるであろうような口上を述べ、許可を出したサーヴァントの名前を叫ぶと
「ここに姉ちゃんがおるじゃろ?」
「はい、先輩!」
「これを」
「…」
「こうして、」
「…」
「こうだっ!!」
ぐしゃ!!
勢いよく彼女事モブ子(被害者)がうつる水晶を聖杯に押し込めた
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