歌を歌っていただけですけど!? | ナノ


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2007年 ■月
 ■■県■■町 山の中にある■町にて『窓』が二級相当の呪霊を確認。当時呪術高専東京校所属二年。七海健人、灰原雄の両名を派遣。しかし、『窓』の報告には呪霊階級の誤りが見られ、階級一級に変更。呪術高専東京校所属:五条悟を派遣。および担当呪術師を上記二名から五条悟へ移行。
 七海健人、灰原雄。両名身体重篤な状態で呪術高専東京校所属:家入硝子の元に運び込まれ治療。命に別状はないとされる。以下、二人の証言をもとに一級案件『産土神信仰:土地神』(以下案件D856)を記す。

 二級案件として任務を受けた七海健人、灰原雄は『窓』の送迎の下、件の社(以下ポイントQ)へ侵入D856と接敵。接敵直後D856の攻撃により七海健人全身打撲。この事からD856は特級に近かったのではないかと推測される。この時の攻撃により七海健人は宣戦離脱。焦った灰原雄は七海健人を担ぎ、戦線離脱を試みるも、D856の攻撃によって右腕損失。左膝から下を損失。戦線離脱不可能となったところでD856が攻撃態勢に入った。しかしD856は攻撃に移行せず、そのままどこかに姿を消した。
 D856の気配が消えたところで灰原雄から『窓』へ緊急事態信号発信、五分後に窓が到着し、別案件により近くに派遣されていた呪術高専東京校所属:家入硝子によって治療。
案件D856は同じく呪術高専東京校所属:五条悟に移行したが。後日、ポイントQへ調査に赴いたがD856の残滓は無く、それ以降被害報告はない。以後十年間の監視対象としてポイントQを登録。動きがあった場合は五条悟が任務に赴くものとして案件D856の報告を以上とする。





「五条先輩覚えてますか?僕たちが担当したD案件」
「ああ、アレね。あれがどうしたの?」
「当時、聴取をした人は本気にしなかったんですけど、あのD856が動きを止めた時、僕、確かに聴いたんですよ『とおりゃんせ』を歌う少女の声を」


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