おねショタ(概念)番外編 | ナノ


▼ 炭治郎落ちの話(IF)

「いい加減にしろ前田」
「いや、まあ、これもこれで…」




目の前でお怒りの兄弟子が隠を殺してしまいそうで怖い。まあ私のお姉さん的部分がお姉さんしてお姉さんになってるからいろんな意味で異議申し立てはしたいけれど、悲しいかな、慣れてしまった。

胸部全体の形が分かってしまうような胸元は、そもそも胸がさらけ出し、上三角のような和風の服で隠されて、いつものように太ももを全力で見せつけるような下部に、白を基調とした羽織はユリの紋様が描かれていつもより丈が長かった。何が言いたいのかと言えばほぼ色違いの赤城さん(アズレン)の服だった。ゲスメガネ、私はたまにお前の中身が現代人なんじゃないのかと疑うよ。

目の前で兄弟子に胸倉捕まれ中に浮く男は、こちらを見て元気にサムズアップしているため、反省の色が見当たらない。「今日も今日とて素晴らしい出来です」と宣う始末。凝りてねぇぞコイツ。


息苦しいのか青い顔で渡されたケモミミと尻尾は伊黒の蛇が器用に火にかけた。何気にすごいのだ、あの子。















「わっ、またすごい服ですね。乳房が零れそうです」
「恥ずかしいからあまり見ないでほしいかな」
「似合ってますよ!」
「ありがとう」




おいしいですねと甘味屋で禰豆子ちゃんを背負ったまま、もちもちと三色団子とお茶に舌鼓を打つ己の恋人を見れば、もう一本食べますか?と皿に乗ったお団子を差し出された。思わず受け取れば嬉しそうな顔で笑い、炭治郎君はお茶に手を伸ばす




「……嫌じゃない?」
「?、何がですか?」
「恋人っていうか、私がこういう服着るの。」




この時代、女は肌を見せず、慎ましく清楚であれというのが普通の考え方だ。そもそも炭治郎君は山の中で育ったっていうし、常識も山奥の麗の町(村?)に近いだろうし、そもそも閉鎖的なところなら私の事、はしたないと思ってしまうかもしれないし、というかあの水柱達(義勇&錆兎)はよく呆れたような眼をしてるし、尊敬してる煉獄には下品と言われたこともあるし…!!




「いえ、とくには」
「え…?」
「だって、鏡子さん、新しい隊服決まったら一番先に俺のところに来てくれるじゃないですか。それに、恋人が似合う服着てるのは、俺は、その、ちょっとだけもやもやしますけど、でもそれ以前にうれしいですよ。」




どこか照れたように笑い、目線をそらしながら花飾りのピアスを弄る彼をまじまじと見つめ、その言葉を理解したとき、顔が赤くなった。はたから見ればいきなり煙を上げたかもしれない。

熱を持った頬を抑え、巡る思考を落ちつけようと息を整えても全然収まる気がしなかった。気を抜けば緩んでしまいそうだ。




「そっか、そっかぁ〜〜」




うへへっ。

我ながらだらしない笑い声で、締まりのない顔で、お花畑な頭だ。

けれど炭治郎君にそう言ってもらえることが酷くうれしい。匂いで私がどんなこと思ってるのかとか、別に幼児趣味じゃないとか分かってくれる私の恋人が今日も素敵。

自分で言っていることが恥ずかしくなったのか知らないけれど炭治郎君が数度こちらを見て、目線を下げる。その姿が可愛くって、横に置いてあった手を上から重ね、赤みを帯びた頬に私からキスをする。先ほどの私と同じように煙を上げ、頬を抑えながら何か言いたげに口をあわあわ動かす姿にとっびっきりの笑顔を向けた




「ありがとうね、炭治郎君。好きだよ」








「あ、うぅ…、俺も、俺も好きです。」







きっと今日も明日もそのあとも、素晴らしい一日になりそうで私はまた笑った









炭治郎

無自覚な長男力的な包容力をかます。主人公が露出度の高い服を着てるのは慣れてるけど少しもやもやする。けれどそれ以上に似合ってるし、何より一番先に見せに来てくれる主人公がかわいい。恋人同士でいまだ同衾もまだだけれど、多分双方の性質上よしよしプレイ(圧倒的炭治郎優位)が多そう。甘やかされるよりも甘やかしたい。何度か普通の服の主人公ともデェトしてる設定


主人公

今日も私の恋人が素敵すぎて辛い。でもすき。本質が妹属性(伊黒のせい)なので甘やかすより甘えたい。でも圧倒的えっちなお姉さん(概念)なせいで甘やかすのも得意。褥以外では炭治郎を甘やかしてる割合の方が多い。



圧倒的長男力VS圧倒的おねショタ(概念)力のカップル。主人公の方が背が高いけど数年もしないうちに追い抜かされる。



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