おねショタ(概念)みたいな柱になった私の話 | ナノ


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ぷるんっ








音にするなら多分そんな感じだった。
煉獄を庇い、上弦参の攻撃を流しきれずに服が裂け、元々結構ぎりぎりだったボタンがはじけ飛ぶと隊服が横に広がり、乳房が零れ落ちた。うっそ…、今か。我ながらご立派な胸だと思う。ブラジャーがない時代なのにキチンとか体を保ち張っている。揉めば吸い付くようだからね。さすが私(おねショタ概念)。人の成長は20までらしいのでコレはまだ大きくなるぞ。御開帳した胸元に男どもが固まった。それは鬼も、後ろにいる柱もである。その隙を狙って鬼の首に刃を走らせれば大声を上げて下がられる




「き、きさまっ!!はじらいをっ!!」
「今から死ぬというやり取りで恥じらいを持てと…?ああ、もしかして免疫ない?ふふっ、大胆な格好してる割にはかわいらしい反応ね?」




わざと挑発するように脚を見せつける。ふふん。こちとらおねショタ(概念)だからな。この身体でどれだけ誤解を生んで柱や仲間からドン引きの眼差しで見られたか。ちなみにさらしを巻いているため私的にはどんだけ胸の柔肌見られようとも関係ない。何なら舐めまわすように見てくれて全然かまわないよ??それで、時間が稼げるなら。高雄さんの服だからね。脚を少し開くだけで見えそうだろう.見えないけど。どんだけあのゲスメガネが改良重ねたと思ってる。あいつは見えるエロはエロじゃないと公言する魔性の変態だ(誉め言葉)




「なめるなよっ!」
「お前がな。そんなに童貞くさくてどうすんだお前ほんとに…」




腰を少しかがめて息を吸う。大丈夫、いつでも抜けるようにしろ。合わせて、そしてーーーっ















「お前とその餓鬼の顔、覚えたからな!」




朝日の気配と共に森へと逃げていく上弦を見据えて、私はゆっくりと息を吐いた。そしてマントで前を覆う。脳内でこんなこともあろうかとマントにボタンを用意していました!というゲスメガネが思い浮かばれる。さすが変態、ありとあらゆるエロシチュ考えついてんの草。




「で、生きてんの煉獄」
「うむ!柱として恥ずかしい!」
「そうだね。で、君らはいつまで目を隠してるのかな?ほら、外して。帰るよ」
「乳房がこぼれてますっ!」
「はい、残念隠しましたー。別に見てもいいよ。君らが頑張っても私並みに完成された躰持ってる人もいないから」
「うむ!もはや下品の域だからな!」
「さんざん人を幼児趣味扱いした挙句に下品と品定めするその根性は認めたいと思うよ」




後でぜってたいに締めるからな。

にっこりと笑いつつ怪我してない方の頭を殴りつつ、私はもう一度ため息をついたのだった



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