おねショタ(概念)みたいな柱になった私の話 | ナノ


▼ 3

「あ、あのっ!会議の時の人ですよねっ!」




いきなり声を掛けられて、マントが引っ張られる。ゆっくりと後ろを振り向けば、顔を赤くした竈門少年がそこに居て、こちらを上目遣いに見つめていた。




「竈門君だね。けがの調子はどう?」
「おかげさまでほとんど回復しました!あの!あの時は助けてくださりありがとうございましたっ!!」




元気よさげにこちらを向けて頭を下げる少年に好感度の上がる気配がした。まってめちゃくちゃいい子じゃん。その瞳にキラキラとした尊敬や敬愛やらの光が見えて、胸がきゅんきゅんする。何となく蜜璃ちゃんの気持ちが分かった。




「ううん、気にしないで、これから任務?」
「いいえ、俺は今から煉獄さんに会いに行く予定なんです!」
「煉獄に?ふぅん、ちょうどいいや、私もそっちに用があってね。一緒に行こうか」




酷く純粋無垢な眼差しをくれる少年に笑いかけて、私は少しだけかがんで目を合わせる。おお、これ赫灼の子じゃない?すごい、綺麗だ。




「あ、あの…?」
「ああ、ごめん、すごくきれいな瞳だなって思って。それで、いく子は君一人かな?」
「いえ、ほかには…」




少しだけ言いよどんだ竈門少年にこてんと首を傾げつつ、私はその言葉を聞いた。



prev / next
目次に戻る









夢置き場///トップページ
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -