おねショタ(概念)みたいな柱になった私の話 | ナノ


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「いやいやいやいやいや!!お前っ!自分の顔、見たことあるのかっ!?」
「あるに決まってるでしょ!?老け顔ってのはわかるけどいくらなんでもその反応はひどすぎるよっ!!」
「老け顔以前の問題ですっ!何をどうしたらそういう顔でそんな身体に発育するんですかっ!?」
「普通のご飯食べて普通に生活して普通におじいちゃんに修業付けてもらったらいつの間にかこんな身体つきだったんだよっ!!」
「ってことはお前、数年前は何歳だ、なんでお前幼児趣味に走ったんだよ、もっと別の嗜好あっただろ」
「なんで年齢の勘違い治ったのにそっちの性癖の勘違い治ってないんですかっ!?」
「よもやよもや!うむ!しかし10代でその発育はすばらしいな!」
「ああ、目を見張るものがある」
「コレは下手すると俺たちが犯罪になるのではないか…?」
「貴様らそれ以上、鏡子を見て見ろ、殺すぞ」
「でもでも、成長が早いっていいことだわ。そう思わない?」
「ああ、そうだな。」
「手の平返しが早くて草」




伊黒なんでそんなに蜜璃ちゃんのこと好きなの。一目惚れだっけ。あまりの可愛さに度肝を抜かれたとか言ってたもんね。騒然となる一室で、全員が私を見つめて物議をかもす。なんで年齢バレしただけでこんなことになるんだろう。脚を崩しながら頬を膨らませればしのぶの指が私の髪を弄り、諭すように口を開く




「まあ、でも、17とはいえ10にも見たない子供を攫うのは犯罪ですよ」
「ちがうもん、なんでか小さい子が良く迷子になってるから保護してるだけで…」
「幼児趣味は全員そういうんだろ」
「不死川は絶対にあとで縛る」
「うむ!子供が好きなら自身で産んでみてはどうだ?」




また部屋の中が凍った。




「17ならば嫁に行く年齢でもある。名家の娘は嫁ぐ時期だな。」
「安心しろ煉獄。こいつが嫁ぐことは一生ない」
「うっそ!?私、嫁にいけないの!?」




なに、その嫌な未来予言。私にも幸せになる権利って絶対あると思うんだけど違うの?ねえ伊黒さん。ねえってば




「それに早すぎる。まだ17.成人にもなっていない。」
「確かに!」
「そして相手がいない、相手が居ても俺が殺す」
「柱が殺害予告をするな」
「ついでに言うならコイツの祖父が刀をもってとどめを刺しに来る」
「藤野、お前のところのじいさんはなまはげか何かか」
「人の祖父をなまはげ呼ばわりしないでもらえるかな錆兎」




そもそもなまはげはそういう生き物じゃない
大体私の祖父も私を幼児趣味と思ってる系の人間なのでもしかしたら嫁に行って子供が出来れば落ち着くかも…、位くらいは思ってそう。














パンっと乾いた音に音源の方へと条件反射で目を向けた。
手を合わせた状態でしのぶがこちらを見つめ、口を開く



「まあ、皆さん落ち着きましょう。確かに藤野さんがまだ10代。しかも私たちより年下であることに驚くのは無理もないことです。しかし、今は柱稽古に集中しませんか?藤野さんがまだ25に遠いのであれば柱稽古に参加する、開催するのにも問題はありません。…まあ、年齢が分かってても黙っていて、なおかつ参加させたくなかった柱が居るようですが、それはそれ、これはこれです」





にっこー。と効果音がつくほどの笑みを見せてしのぶが伊黒を見つめる。思いっきり目を背けた伊黒を私は見た。


けれど殆どの訓練は他の柱がやってくれるらしいし、私は何をすればいいのだろう











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