それは愛の人だった | ナノ


▼ 終


ひとりになると囁くの 苦しいならやめていいとブラックホールみたいに深く
 怖くて魅力的な甘い声で あの人の口癖を真似て なんでもないと言っている
「それが嘘でもかまわない 立ち続ける動機になれば」

すべての命に終わりがあるのに どうして人は怯え 嘆くのだろう
いつかは失うと知ってるから あたりまえの日々は何より美しい

あの子が視てる未来はひとつだけ 永遠など少しも欲しがってはない
一秒 一瞬が愛おしい 
あの子がいる世界に私も生きてる

あの子をたしなめるように 何度も同じ夢を見る皮肉なほど綺麗な夢 
目覚めなさい 逃げたくないなら

さよならまであの子のそばにいたい その日が明日来ても惜しくはない
あの子に色彩をくれた人 あの人といるあの子の世界を目に焼き付けたい

赤 青 藍 水 虹 空 色

私は女神になれない誰かに祈りも捧げない

他人に何言われてもいい大切なものが何かはわかってる
これ以上望むことはなんにもない あの子が欲しい未来はここにある

はじめて寂しさをくれた人 
ただの孤独に価値を与えてくれたの 
私が視てる未来はひとつだけ 永遠など少しも価値はない一秒 一瞬が愛おしい

 あの子がいる世界に私も生きてる










「色彩」
作詞作曲/坂本真綾さんの歌詞を改変しています。

色彩の歌はマシュ目線と聞いたので主人公目線で改変してみた





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