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えぇ、もちろんお墓には一緒に入りましたとも。ファラオとの初めての親子喧嘩勃発したけれども。初めて見たよファラオが泣くところ。そして泣き落としを仕掛けるのはちょっとどうかと思う。お墓に入るまでずっと「考え直せ、な?な?」と言わんばかりに毎晩毎晩部屋に訪れてはファラオのありがたい話(ニトちゃん曰く)を語られた。

でも結局はいりました

そのため、やけに豪勢なお墓で、供物も二人分用意された
普通なら私のほかに奴隷(死体)が横たえられるのだというが、私がそれを拒否した。
一応私が改心した場合の奴隷も用意していたらしいが、それはあんまりだろう

ファラオって割とエグイことするよね。この当時はそれが普通だったとしても

お墓に入って私がやったことといえば不眠不休無飲食。只管に自分を苛め抜きながら魔術の練習をした。さすがにお墓に入るといっても何もしないのも…。なので回復術や結界系統の術を修行し続け、それが完成に近づいたのは墓に入ってから6日目。

もう少し、そう思って笑みを浮かべたときふらりと体が揺れて目の前が真っ白になった。

最後に見たのは私の横に座って泣き崩れるネフェルタリお姉さまの姿で、手を伸ばしたけれど、それは空を掴むだけだ。意識はそこまで。


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bkm






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