どうやらあの場は奴隷市場だったらしい。
らしいというのは私を買った少女に聞いたから確証を得ないのだ
「ふふ、うれしいわ、私、ずっと妹が欲しかったの」
「…ネフェルタリ様…」
「もう!お姉さまって読んでって言ってるのに!」
プンスコと私、怒ってますと言わんばかりに頬を膨らませる褐色の美少女プライレス。
彼女は数日前に私を買ったかと思いきやその瞳を輝かせて私にこう宣言した
『あなたは私より年下なんだから、私がお姉さまね!』
ぎゅうぎゅうと美少女に抱き付かれて頬づりされていた私が思ったことはひたすらに美少女への賛辞だったことは言うまでもないと思う。
そしてネフェルタリ様は御年14歳らしい。そして近々この国の次期王に嫁ぐらしい
私はその嫁ぐ相手を見たことはないがネフェルタリ様の様子からしておそらく相当な馬鹿プルであろうと予想した。
まぁ、そんな彼女が王宮に行くにあたって彼女の父が奴隷を買い与えようとした、その一人が私である、らしい。
しかし数多いる奴隷の中で私の何が彼女の琴線に触れたのか一目見た瞬間から『あの子が欲しいです!』と指名された
「さぁ、言ってみて!お姉さまよ!」
「…お姉さま…」
「〜〜〜っ!えぇ!お姉さまです!」
残念な美少女にもしかしたら映るかもしれないが私からしたら小さな少女が精一杯背伸びをしているように見えて可愛らしい。
あと割とネフェルタリ様力が強くて苦しいです…