冷ややかな目をしている自覚はある。というかこいつら私に隠し事多すぎなんだよ
あうあうと言いながらいやいやと駄々っ子のように首を振るソロモンとさりげなく私の服の裾を掴むゲーティア(見た目幼いソロモンVer色違い)
けれど私は知っている。奴らは止めはするけど決して口を割ろうとはしない
だから私も今回譲らない。
官僚の服を翻してゲーティアの手を払い、ソロモンの腕も引きはがし扉の取っ手を掴むと奴らに向けてにっこりとほほ笑んで言い放つ
「それじゃ、おやすみ」
絶望に染まった二人の顔ににんまりとしながら素早く部屋を出て自室に急ぐ
途中レフに会いはしたものの手を振ればにこやかに返された
「あまり廊下は走るものじゃないぞ」
「今回だけだから、じゃあね、レフ、お休み」
「寝るにはまだ早いと思うがね…」
苦笑した彼の横を通り過ぎたときに後ろの方ですごい音がした。後ろから聞こえるソロモンとゲーティアの怒号もレフの困惑した声も全部聞かなかったことにして自室の扉を開けると部屋に簡易的な防護をかけて布団に潜り込む
そして杖を取り出し、それを抱きしめて横になって目を閉じた
目を閉じる前に見たのはやはり吹き飛ぶ扉と息を荒くしたソロモン
…反省しろ。私もいい加減隠されるのは嫌なんだよ
そう悪態をつきながら私は意識を手放した