視線が突き刺さる
目が合った瞬間、令呪の効果がなければ椅子をも蹴飛ばしてこちらに来ようとしたのはゴルゴン三姉妹。相変わらずお美しいっす。でもやめて、怖い。
そして突き刺さるクー・フーリン(オルタなし)のみなさん。ミニクーちゃんはいるのね、可愛い。そしてギルガメッシュはキャスターとギル君だけか、二人だけでよかった。
デオンちゃんとかマリー様とかサンソンさんとかにこやかにほほ笑んでいらっしゃるけど目が笑ってない。やだ器用…。
オジマンティス様は…通常運営か。喜んでいらっしゃるようだけど私知ってる。あの顔は紛れもなく奥様(ネフェルタリ)のことを語れる(理解できる)人間(または下僕)が来たことに歓喜した表情であると
…ナイチンゲールさん。いえ、様。お久しぶりです。だけどその恐ろしい表情で今にも腰にぶら下がるピストルぶっ放そうとしないで。あなた白衣の天使じゃん!?史実じゃぁ確かに部下を過労死させたりした鬼だったし、史実を知る身としてはバーサーカー納得だけどやめよう!?
エドモン伯はじめまして。大変笑顔が凶暴でいらっしゃいますけど私貴方とはあったことないですよね?…確かに昔、牢獄に飛ばされてそっくりさんのお相手した想いでありますけど、あなたじゃないですよね…?
ロビンフッドに至っては悪かったと思ってる。思ってるけどさ、その心底驚いたみたいな顔は一体何。
あとそこの名探偵と教授。追加するなら作家諸君楽しそうに目を輝かせるな
すると弟分がわざとらしく咳を一つこぼして私を見つめ、自分のサーヴァントを見つめて口を開いた
「こほん。みんなも驚いたと思う。俺も驚いた。だから、今すぐ、自己紹介をしてくれる?」
弟分が怖い。目が笑ってないよぉ…
背後に説明しろやって何か見える…スタンドみたいな…よく見たらマシュじゃね…?
と言うよりこの状況での自己紹介とか何のプレイ…
「この状況で自己紹介とか…。はぁ、サーヴァント、キャスター。真名は#$%$#。まぁ、気軽にもぶ子って呼んでくれるとありがたい、かな」
「…ちょっと待って姉ちゃん、真名、もう一回言ってみて?」
「え?だから#$%$#」
なにさ、普通に言ったけど
私が不思議そうにしているのを見て立香君が考え込むように口を開く
「姉ちゃん。姉ちゃんのフルネームは#$%$#だよな?」
「そうだけど」
するとまた考え込むように立香は顎に手を当てる
何なんだろうか
もう一度顔をかしげて見せれば立香は何でもないと手を振った瞬間
ガタっ!!!
一斉に何かが席を立つ音と体に絡まる鎖に思わず真顔になったのは仕方のない事だと思う。