おまけ
目の前にある瘴気を放つ石からは確かに懐かしい気配がした。
神を閉じ込める芸当なんて久々に見たな、なんて軽口を叩き揺れる九つの尾を眺めた




「ほんと、駄女神なんだから、天照、貸だよ?天上に送るから、あとは自分でどうにかして」




ゆらりと揺らめく九つの尾が金色に輝きだして粒子となって弾けると鳥居、木々の形へと変わってり、桜が舞い散る幻想的な広場へと姿を変える




『万華鏡鳥居千本桜』




かつて天照から私が授かった私の神域。




ピキッとひび割れ始めたしめ縄の巻かれた岩。それを見届けて私は広大な畑道の真ん中に立っていた。いつの間にか九つの尾が消えている




「また、一本からスタートなの?ってか今何時代?」




マジでどっち?

頭から生える白い耳と太陽の光を受けて輝く純白の尾が一つ、物哀し気に垂れ下がった





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bkm






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