変れる予感
「聖闘士…?」
「そう。
女神アテナを守る戦士たちのことだ。
聖闘士は聖衣を纏い、己の肉体の身を武器として戦う…。
君には、その才がある。」
「…。」
私は、少し考えた。
何故だろう…胸が熱い。
冴えなかった世界が少しだけキラキラしたものにみえた。
「もしも」
「?」
「もしも、その聖闘士とやらになった時。
世界はもっと違ったものに見えるのか?」
よく分からない、予感。
熱いものがこみあげてくる。
「…それは、君次第だ。
だが、君の才能を信じ進めば・・・また何か変わるのかもしれない。」
「…。」
カミュの言葉に、私は少しだけ悩んだ。
だけど、すぐに心は決まった。
「こんな退屈な世界から抜け出せるなら、良いよ。
なってやろうじゃないか。
聖闘士に!」
私は不敵に笑って見せた。
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