呼応






「廬山 昇竜覇ーーーッ」
「白狼拳・伝神無双!!」
「ライオネット ボンバー!!!」
「アクイラ スピニングプレデーション!!」
「ペガサス 流星拳ー!!!」
「積尸気 鬼蒼炎!」


「ぬうんッ!!」



あたしらは一斉にマルスへ技を繰り出した。
しかしマルスはそれも苦も無く、跳ね返していった。


「ぐっ…!?」



天井に、思いっきり叩きつけられた。
そのまま地面に落ちると、体がまるで動かない。


「がは…ッ」


まったくもって笑えないけど…やっぱり、次元が違う。
それを痛感しながら、意識はもうろうとなった。


「さあ!我が光よ!戻って来い!」


そんな最中マルスの声が、耳に届く。
痛いし…シャレにならないぐらいボロボロだけど

それでも…それでも!アリアちゃんを渡すわけにはいかない!


「だめよ…!」
「アリアちゃん…そんなやつの言葉聞くな!」

「ッ…」


優しいアリアちゃんには、ボロボロのあたしたちを見ることだって辛いことなんだってわかってる。
それでも…闇に屈しちゃいけない!


「いいえ!私はもう、戻らない!」

「アリアちゃん…!」


その言葉に、あたしは口角を上げた。
それは光牙も同じ。
光牙に駆け寄るアリアちゃんの目には…もう迷いなんて存在してなかった。


「私も守る!
この世界と命を!
私も…皆と戦うわ!」


アリアちゃんに、光が宿る。
それは…命の輝きの光。


「皆…力を貸して!
 あの闇を祓う力を!」



光が、一層強くなった。
それに反応したのは…みんなが持つコスモクリスタル。


「アリアちゃんの小宇宙に反応してる?」


風、土、火、水、雷…そして光。
それぞれのコスモクリスタルはアリアちゃんの小宇宙に反応し、そして姿を変えた。



「アテナの、錫杖…。」



黄金に輝く、錫杖に。











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