別行動




「悪いけどあたしはこの町にいる間少しだけ別行動をとる。」



町についたとき、あたしは皆にそういった。
突然の発言だったからか、全員驚いたようにあたしを見た。


「え…?」
「おい、なんでだよ。」
「どうかしたの?」


皆怪訝そうに顔をしかめる。


「すこし、気になることができちゃったんだよね…。
 と、いうわけで!少しだけ離脱するから!
 大丈夫!用件が終わったらすぐに帰ってくるからさ!」


あたしはアリアちゃんの頭を撫でてから、手を振って別れた。
それから、森の中に入っていって、あたしは木の上に向かって聞いた。



「ねえ、栄斗。どう思う?」
「さあな。」


枝の上に立つ栄斗。
ホント、なに考えてるかわかんない奴だな。


「まあ、良いけどさ…。
 それより、土の遺跡。
 目星ついてるの?」


そう聞くとふっと鼻で笑われた。

「正確な場所までは捕らえられてないがな。
 ・・・・一緒にいくか?」
「もちろん。」


あたしは不敵に笑うと栄人も笑い返した。
そして、あたし達は森を駆け始めた。











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