託された願い




「ぅわわ!?」


派手な音を立てて壊れる装置。
そして建物まで壊れていき・・・。

空が見えたとき、真昼の空に星座が見えた。




「っな・・・!?」
「あれはペガサス!?」


ど、どうして!?いま真昼だよ!?



『若き聖闘士たちよ、お前たちにアテナを託す時が来た。』


あの黄金の聖衣は、射手座!?
でも、あの人は…?


「…星矢」
「あの人が…?」


瞬さんと同じ、伝説の聖闘士?


『星座の導きの元、自分を信じろ!』


「あの人が…」
「星矢…」
「伝説の聖闘士!」


『お前たちの力でアテナを救い、マルスを倒すのだ!』


…マルスを倒す。
あたしたちの力で、あいつを倒すしかないのだ。


「アテナ…沙織さんを!」


『光の道を行け!』


「光の、道…。」
「それが、あたしらの進む道、ってこと?」


抽象的だな、おい。
でも、それでも進むしかないね。
思わず苦笑していると、ユナがしゃがみこんで何かを手に取った。


「・・・何かしら?」
「石…?」


ユナが手に取った、光輝く綺麗な石。
あたしはそれを覗き込んだ。


「それは風のコスモクリスタル。」
「風のコスモクリスタル?」
「なにそれ?」

また新しい何か?
ときどきついて行けないんだけど…。


「風のコアのクリスタルは、風の聖闘士者のもの…。
 それがいつか、あなたの力になる時が来る…。」
「私の…?」

ユナの手の中で、光輝くそれは形を変えた。
鷹のような形へと変えたそれを、ユナは握りしめた。


「力になるなら、持って置くしかないね。」
「・・・ええ。」



あたしとユナは微笑みあった。













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