決着



倒れていたユナが起き上がると、すぐさま光牙に叫んだ。

「光牙!
閃光拳!」

んん?

「え、なに?」
「いいから!早く!」


い、いったい何をする気なの?


「ペガサス 閃光拳!」


光牙も理解はしていないながらも仲間を信頼して閃光拳を放った。
眩しい光が、あいつの視界を遮る。
その間にユナは、空高く跳んだ…。

あ、そうか!



「アクイラ スピニング・プレネーション!」


ユナの技が、あいつの体を貫いた。
倒れた烏座に勝利を確信した。

光牙の技は囮…。
カウンターのすきをついたって、わけね?
さすがユナ。
頭いいなぁ〜!


…だけど。

何だか、この人とは戦いたくなかったな。
敵だけど、憎めなかったし…。


「フフフフッ!
次は俺の番だな!」

舌なめずりをしながら一歩前に出た白銀に、
あたしは忘れていた記憶を思いだした。

「・・・あ。
そう言えば、もう一匹いたね。
すっかりきっかり忘れてた。」
「貴様ぁああ!
 許さん!」


やべ、怒らせちった。
どうするかな、と悩んでいると隣に立っていたユナが動いた。


「ビバイン・トルネード!」


ユナが、風で視覚を遮ってくれた。
その間に、あいつの目の前から全力で逃げる。



(でも、あいつはあたし達の事追い掛け続けるだろうなァ…。)


ハァ…。
めんどくさいなあ。








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