使命




「今、向こうで何日たったんだろう?」

三日?
一週間?
もっとかな?

あれからあたしは、ずっと黄泉平坂にいた。
なんだか急に出場する気が失せたから。
多分、気が載らなくなっちゃったんだろうなあ…。


「あー…。
これ捜索されるかな?」

でも檄先生辺りだったらあたしが積尸気の技を使えることを知ってる訳だから、
冥界破でこっちに来れること位予測できるだろうから大丈夫だと思うんだけど・・・・。
それより今が、積尸気の技を磨くことの方が大事だ。
タナトスと闘ってから一回も本気で使ってないから、だいぶなまってきてる。


「積尸気 鬼蒼炎ッ!」


蒼い炎が揺らめく。
ただ燃やすんじゃ芸がないし、これをもっと有効活用できないかな?

・・・才能のないあたしの頭では何も思い浮かばないけど。


「それでも、強くならないと…。」


もう二度と、あんな思いしたくない。
師匠を・・・・大事な人を目の前で失うなんて、そんな事はもういやだから。

「あたしは、この技を受けついたんだから!」

また大きく、あの世の焔を大きく燃やした。
絶対に、強くなってみせる!
そして、光牙と一緒にアテナを救い出してみせる!
それが、今のあたしの使命だから!









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