早速後悔するよ! 「いまから、セイントファイト出場者選抜試験を行う。 どのルートを通ろうとオッケーだ。 必ず、あすの夜明けまでにデルタ山頂にたどり着け!」 先生の合図とともに、皆走り出す。 イツメンだけは少し残ってるけど。 「それじゃ、私達はこっちから行くわ。」 「うん、じゃあまたあとであおうね!」 走り去るユナと龍峰の背中を見送る。 もしかしたら、最後になるかもなんだよね。 あたしがやばいから。 「俺達もいくか!」 「おう!」 「んじゃ、お二人さん。 お気をつけて!」 「おう!ホタルもな!」 光牙と蒼摩にも別れを告げると、あたしはあるきだした。 焦ったところで、どうにもなんないし。 だったらゆっくりといって、冷静にいった方がタイムロスも少ないはず! ―― 深い森の中をゆっくり歩く。 「大分、あるいたなぁー。」 みんなもう随分先に行ったのか、このルートにはあたし以外誰もいなかった。 結構寂しい…。 「誰かいないかなぁ?」 淋しさを紛らわせるため独り言しなからどんどん先に進む。 なんか、薄暗くて、いかにも何かでてきそうな感じだなぁ。 魂の1つや2つあったほうが面白みがあるけど。 「おっ!」 なんて思ったそばからから、地面が揺れた!? 地面からはガスみたいなのが噴出してきた。 吸わないように口元を抑える。 「よっ!」 華麗な動き・・・かどうかはわからないけど、吹きだしたガスをジャンプしてよける。 なんかこのガスやばそうだし、ここら辺さっさと逃げた方がいいかもしれないなー。 「って、いっぱい出てきたしぃ―ーーー!!」 ぞくぞくと吹きだすガスに泣きたくなる。 ここら辺いったい噴出口か!? あとにも先にもいっぱい出てきた!!!! 「ぎゃあああ!!!」 やっぱかっこつけなきゃよかったあああああ!!! ← → back 141/28 |