属性 場所を移動して、今度は床に絵が書かれた部屋に来た。 「だからね、属性にはそれぞれ得意不得意があるのを知ってる?」 「・・・え?そうなの?」 「初めて知った…。」 でもそれもそうか。 全部が全部万能な訳ないし。 「属性攻撃! 雷から風!」 「風は雷に強い。」 なんておはなししてると、みんなが修行し始めた。 指定された属性の子が指定された属性の子に向かって技を打ち出す。 なるほど、これが属性の相性。 相性が悪いせいか、打ち出した属性は受け手に完璧に防がれている。 「攻撃! 風から火!」 「火は風に強いように、それぞれ得手不得手があるんだよ。 ま、光と闇は例外だけどね。」 「ふぅーーーーん…。」 「攻撃! 水から地!」 呼ばれた龍峰君も修行に参加する。 「あ。はい!」 龍峰君の手から出た水は、ツインテールのこの技にぶつって砕けた。 …石の方が。 「ぅわ!?」 「すご!?」 相性が悪いはずの相手の技を砕いた! やっぱあの子、強い! うわ、どうしよう!?もしかしたら負けてるかもしれねえ!! 「属性にや相性があるが、圧倒的に強い小宇宙の場合は属性の壁を超えることがある…。」 いつのまにか隣にやってきた市の説明に、あたしは頷いた。 「なるほどね。 だから相性的には龍峰の方が劣勢でも、小宇宙があの女の子より上回っているから 水属性が地属性に勝った・・・ってことか。」 「そういうことざんす。 聖衣は宇宙の小宇宙と合わさり、聖衣石となり、新たな力を得た。」 初耳の情報に真剣に耳を傾ける。 宇宙の力を得た…それで、聖衣がパンドラボックスから石の形に変化したのね。 「そして聖闘士は属性という新たな時代となった…。 もはや、属性を身につけなければ通用しないざんす。 あーーーーー!俺も早くマスターしたいざんすぅうーーー!」 ・・・・すっごいわかるよ、その気持ち。 あたしも早く自分の属性見つけないと、シャレにならないしなァ。 とりあえず、 「頑張れよ!」 「諦めるな、おっさんよ!」 「お前らには言われたかねえ―――!!」 嘆くおっさんを適当に慰める。 でも、ぶっちゃけ属性なしでも行ける気がするな! ← → back 141/22 |