待ち受ける!黄金の牛!





「…ここが、金牛宮。」





「そう。
ここは牡牛座が守る宮…。」









・・・あたしの時代はここを守っていたのはアルデバランだった。
あの人は豪快で、まっすぐで…
師匠とは違うタイプの人で、ちょっと苦手な部分はあったけど…。
それでも憧れてた。
ここまでまっすぐになれたらいいのにな、なんて思ってたけれど…



さて?今の世の牛は?










「行くわよ!ホタル!」





「あッ
ちょっと待ってよ!」









ユナ…なんか焦ってる?
いつもとなんか違うけど大丈夫かなぁ?
















薄暗い宮の中に入ると、光牙の小宇宙が輝いていた。








「俺は…俺は!お前を倒す!!!
ペガサス 流星拳!!!」








煌めく小宇宙は天高く立ち上がっていった。
それは輝く流星となって牡牛座の黄金聖衣を纏った男に向かって言った









「それが噂に名高いペガサス流星拳か…。
おもしれえ。
ならば!
俺のこの技をくれてやろう!!!」








牡牛座の男の小宇宙が跳ね上がる。
そして両腕を組んだあの構え・・・!
まさか!









「不味い!光牙!避けろ!」







「グレート ホーン!!!」








金色の牛の攻撃が光牙に直撃する。
回転しながら地面に落ちる。








「ッ…」







うわぁあ…まじかよ。
やっぱり、それぞれの星座特有の技は皆習得してるって考えていいのか…。
だとしたら…かなり不味い。
この宮もそうだし、一発でも喰らっちゃまずい技なんてざらにある黄金の必殺技なんて…。



・・・あーもう!いやだなぁ!!!










「次の獲物は…お前たちだな?」








「っく…」









こちらを見て、目を光らせる牡牛座。
随分と好戦的な牛さんだな!










「粉々にしてやるよ。」








手をバキバキ鳴らして、やる気満々!な牛。
これは…本気で骨が折れそうだ。









「光牙…。
アリアの、アリアの意思を継ごうと…。
アリアのために…あんなに無茶をして…!」








・・・ユナ。
言いたい気持ちは痛いくらいわかるけど…。
あれはただの無謀な特攻っていうんだよ…!
だからあたしらは二の舞になっちゃいけないからね!?









「だとしたら!
ここからは俺たちの番だ!」





「うん!」





「あぁ!」





「おぉ?」







え?これみんな飛び込む気満々!?
マジですか!?






「あの絶対にあの黄金野郎をブッ飛ばす!!!!」








蒼摩の言葉を合図に、みんなとびかかってしまった。
って本当にちょっと待て!!!!
それはまずい!
今までの不味いを通り越してかなり不味いって!!!!








「黄金…!
それも牡牛座相手に特攻なんて無謀だ!!!」










力技を基本とする牡羊座に力任せの攻撃なんて無茶だよ!!!!
























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