忘れるわけない





『!?』



歪む涙の視界の中に、一筋の光。
それはさんさんと照らす太陽の光とは違う。

例えるならば…月の光のように淡い光だった。



『なに…!?』



その光が、まるで広がるように輝いた。
淡い光があたしの体を包んでいった。



「この、小宇宙は…?」



アリアちゃん…?
ううん、違う…。


この小宇宙は…




「自分を責めるな。
自分自身を否定するな!


自分の生き方を!歩いてきた道を!」




まばゆい光の中で、あたしの目ははっきりと開かない。
でも、見えなくてもわかる。



この声の主を




この小宇宙の持ち主を




この懐かしい魂の持ち主を…!





「し、しょう…?」








まばゆい光の中、黄金に輝く背中が見えた気がした。
それは、あたしがずっと追い続けた背中だった。














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テーマ「人外ファンタジー」
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