ガンガン行くぜ! 夜明けとともに、あたしたちはマルスの城へと侵入することにした。 侵入の仕方はもちろん正攻法。 正面突破だ! 「じゃあ、行こうか。」 「気張りすぎるなよ。」 「アリアを、絶対に取り戻す!」 「絶対にエデンに借りを返してやる!」 絶対ぼこぼこにしてやる! だからアリアちゃん、待っててね! あたしは深く息を吸い込むと、みんなとうなずきあって崖を飛び上がった。 「!?」 「ほっ…」 驚く火星士をしり目にあたしたちは聖衣を纏って、 思いっきり門を爆発させた。 「雑魚は…お呼びじゃねえんだよッ!」 回し蹴りで雑魚を一掃していく。 ここでのあたしの仕事は雑魚の一掃と、 できるだけ目立って少しでもみんな相手の気をあたしに向けること。 皆が闘うことになるのは変わらないけど… 少しでもみんなの負担を減らしたいから自分から言い出したことだ。 「さあ!かかってきな!火星士ども! 南冠座!アウストリウスのホタルが相手になってやる!」 自分でやるとか言っておいて何なんだけど…あたしが一番こういうに向いてないんだよな。 積尸気ってどっちかっていえば暗殺用だし…。 まあ、今更そう思ったところで何にもなんないんだけどな! 「ぅおりゃ!」 サンドバックの要領で敵を殴ったりけったりしてなぎ倒していく。 ふはははは!中々痛快! 「この、小娘があぁああ!!!」 「聞き飽きたんだよ!そのフレーズ!」 雑魚丸出しのフレーズを叫んで突っ込んできた雑魚に、旋風脚を叩き込んでやった。 そんな調子で来た敵すべてを叩きのめしていくと、立っていたのは自分だけになった。 「…やれやれ、こんなもんかな?」 手応えなさすぎだろ…。 まあ、いいんだけどさ。 「さて、あとは当初の予定通り光牙と合流するか!」 あたしは頭に叩き込んだ地図を頭の中で思い返しながら、 光牙が進んだであろう道を通って行った。 ← → back 141/102 |