決心





「ユナ!」
「ホタル…!?
貴方、今までどこにいたの!?」


渓谷の間で、ユナを見つけた。
ボロボロなユナの姿。
その姿を見て、あたしは胸が痛んだ。


「ごめん…。
 あたしが勝手に動いたせいで…。
 それより、光牙は!?アリアちゃんは!?」
「……」


ユナが、悲しそうに目を伏せる。
…まさか


「ごめんなさい…。
 私たち、アリアを守れなかった…。」
「そんな…!」


あたしは愕然とした。
そして、唇をかみしめて頭を下げた。


「ごめん…!
 あたし、エデンを止められなかった…!
 あたしがあの時、エデンをしっかり止めてれば…!」
「!
 違うわ!
 貴女だけが悪いんじゃない…!
 私たちが、アリアを守れる実力がなかっただけよ!」
「ごめん…ごめん…!」


さっきの夢のせいで、あたしの涙腺は緩かったんだろう。
ユナに会って安心して、アリアちゃんを守れなかったふがいなさを痛感して、
エデンに勝てなかった悔しさが一気に押し寄せてきて…


「ごめん…ぅ…!」


ユナに抱き付いて、泣きじゃくった。
ユナはそんなあたしを抱きしめて、ゆっくりとそして力強く言ってくれた。


「…あなた一人が悪いんじゃない。
 だから、思いつめないで。」
「ひぐ…ッ…!」


次こそは…負けない…!
あたしはもう負けない・・・・!


だから、待ってて…アリアちゃん!


「絶対に…アリアちゃんを助け出す…!」



涙でぬれた目にあたしは力を込めた。
待ってて…!アリアちゃん!







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