4
「ナナシ、すこしいいかー?」
「セドル、あんた今までどこにいたの?
ジョージョーが探してたよ?」
「ど、どこだっていいだろ?
それより、こっちこいよ。」
「なんで?」
怪訝そうに顔をしかめるナナシ。
それを見て、慌ててしゃべるセドル。
「ふ、副料理長がよんでんだよ!」
「げ!?
まさか、トミー様!?」
「ちげぇーし。
スタージュンさまだぜ。」
警戒心を解くため、スタージュン様というと安心したような顔をして胸をなでおろすナナシ。
「じゃ、はやくいかないとね。」
「んなあせんなよ。
あ、副料理長のとこ行く前にジョージョーに伝言たのむはわぁ。」
「え?でも・・・。」
「いーからいーから!
それ伝えてから来いってスタージュン様言ってたしぃ!」
「人使い荒いなぁ…。」
文句を垂れるナナシに、うその伝言を伝えたセドル。
「じゃ!スタージュン様によろしくぅ!」
「はーい。」
ジョージョーのところに向かい歩き出したナナシの後姿を見て、思わずほくそ笑んだセドルは、スキップで会場まで戻った。
「今ジョージョーんとこいきましたよぉ!」
「そうか。」
「では、各自配置に受け!」
←/
→
Menu