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「ナナシ、すこしいいかー?」



「セドル、あんた今までどこにいたの?
ジョージョーが探してたよ?」




「ど、どこだっていいだろ?
それより、こっちこいよ。」




「なんで?」





怪訝そうに顔をしかめるナナシ。
それを見て、慌ててしゃべるセドル。






「ふ、副料理長がよんでんだよ!」




「げ!?
まさか、トミー様!?」



「ちげぇーし。
スタージュンさまだぜ。」






警戒心を解くため、スタージュン様というと安心したような顔をして胸をなでおろすナナシ。






「じゃ、はやくいかないとね。」



「んなあせんなよ。
あ、副料理長のとこ行く前にジョージョーに伝言たのむはわぁ。」






「え?でも・・・。」




「いーからいーから!
それ伝えてから来いってスタージュン様言ってたしぃ!」





「人使い荒いなぁ…。」





文句を垂れるナナシに、うその伝言を伝えたセドル。






「じゃ!スタージュン様によろしくぅ!」




「はーい。」







ジョージョーのところに向かい歩き出したナナシの後姿を見て、思わずほくそ笑んだセドルは、スキップで会場まで戻った。








「今ジョージョーんとこいきましたよぉ!」





「そうか。」




「では、各自配置に受け!」













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