01



「なあ、お前は今なにを考えてるんだ?」







「さあ?なんだと思う?」








ベットの上で押し倒される体制の紅髪の女と押し倒す不気味な笑いをはりつける男。
まるで情事の前のような体制に、色気はない。
むしろ殺伐とした殺気が二人を包んでいた。








「私は貴様のような男と寝る気はない。
女が欲しければよそに当たれ。」





「フッフッフッ。
つめてえなあ。
もっとほかに言うことはねえのか?」




「“死ね”とでも言っておこうか。」



 


鋭い隻眼で睨みつける女…海軍中将 なまえ。
その目を面白がるようにして顔を近づけた。







「つれねえなぁ。
折角ベットがあるんだ。
少しくらい良いだろう?」





「私を娼婦のように扱うというのならば即刻その首をはねてやろう。
外せ、この錠を。」








ジャラリ、冷たい音を立てて鳴るのは なまえの手首の嵌められたら海楼石の錠。
誇り高い海軍中将の醜態に、男……ドフラミンゴは笑い声をあげた。







「お前ほどの女がぼろぼろの姿でベットに組ひかれるなんざ、早々見られねえ光景だなぁ。おい。」





「そうだな。たぶん一生見られん光景だったろうし、これから見ることはもうないだろうな。
……お前は後で私が殺す。」








歯を食いしばりすぎて、口の端からツーっと血が流れ落ちる。








「お前の媚びねえ上に勝ち気なその態度に惚れ込んでるんだぜ?おれは。」







「貴様に惚れられたところで嬉しくも何ともない。
それよりも今すぐ私のことを解放しろ!
第一に!視察に訪れた海兵を拉致監禁するとはどういう了見だ!」






「言っただろ?
惚れ込んでるってよ。
俺は気に入ったもんは手元においとかねえときがすまねえんだよ。」





「…………この、ゲス!」







なまえの足が、腹部をねらってあげられた。
しかしそれは簡単に押さえられた。







「天下の海軍中将も能力なしじゃ形無しのようだな」






「っ…!」







ドフラミンゴの顔が、白い首筋におちる。
生々しい感覚に、ゾクリと鳥肌が立った。








「こんの……!」








なまえは、近づいたドフラミンゴの首筋に思いっきり歯を起てた。








「っ!?」





「………ぐっ!」








食いちぎる勢いで噛んだせいで、思いっきり頬を殴られた。
しかし、 なまえは満足そうに笑ってた。









「……ざまあみろ」







ペッと血を吐き出すと、嘲笑した。
ドフラミンゴはそんな なまえの顔を見下ろすと、極悪面でにやりと片頬をあげた。









「やっぱりてめえはそうじゃねえとな。」


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bkm
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