□■□real time□■□
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三歩進んでビーダッシュ**
::スイカ割りしてぇ…
今回とくにキャプションとかねぇから
むしろここに書く内容はもうタイトルで書いちゃったから
「うわ……あっつ…」
気が付いたら外はとても暑くなっていた。ここでは気温や湿度は最適に保たれているから面白いぐらいに気がつかなかったけど、そうか。外はもう夏に入ったのか。なんて忌々しい…
そう、外。私は今色々事情が重なって施設の外に立っている。GLaDOSとWheatlyのコアをタレットに持たせて
「あー…久し振りの太陽。その熱を帯びた視線を再び私に向けられるとは思ってなかったよ」
【アホなこと言ってないでさっさと目的を遂行してください】
『そう焦るなよGLaDOS。人間ってのは光合成をするんだろ?今まさにChellは光合成の真っ最中なんだよ』
「ブフッ!」
吹き出しちゃった。吹かないように頑張ったんだけど駄目だった。いや、でも仕方ないでしょ。Wheatlyが…ちくしょう…声が漏れそう…腹筋が…もたない…ッ
【……念のために聞きますが、Wheatly。それは真面目に言ってるんですか?それともふざけてますか?】
『だって人間って大気中の二酸化炭素を酸素にかえてんだろ?俺なにも間違えてねぇぞ?』
「ブハッ」
【……Chell?】
「そうだね…私が…ッ教えたねッッ」
GLaDOSの呆れが混じった溜め息が耳に痛いけど私としては笑いすぎて呼吸が少々酷。やめろWheatly。それ以上私の腹筋を刺激すんじゃねぇよ!ヒーヒー言ってんでしょ!やめて!
「やばい…くるしッ」
【……】
「いたっ!?」
【笑いすぎです】
『ねぇ俺なんで笑われてんの…?』
【1つだけイイコトを教えてあげましょう。光合成をするのは植物のみですよ】
『人間は退化したのか!?』
「――ッ!―ッ!!」
だめやめてほんとまじで死ぬ。笑いすぎて死ぬ。酸素足りない死ぬ。ちょっとまじでほんとにやめて死ぬ。死ぬ!
「ヒー…ヒー…ッああもう!Wheatly、貴方というAIの可能性を私は誤解していたかもしれない!お前ホント最高!」
『お、おお!ありがとうChell!』
【バカにされてるんですよ】
『なんだって!?』
もうやめてちょうだい。私のライフはもう0なのよ…もう腹筋が辛くて辛くて仕方ないのよ…
「そろそろ、行こ。このままだと私死んじゃうかもしれない」
笑いすぎて
【本当に……貴女という人は…】
『え?なんで?ねぇ、なんで俺笑われてんの…?』
[笑うような蝉の声]
「海ぃいいいいいいいい!!!」
【これは…確かに。雄大かつ優美な情景ですね。ただの水溜まりのようなものとは比べ物になりません】
『海すげぇええええええ!!!』
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