□■□real time□■□
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三歩進んでビーダッシュ**
::鬼も福もまとめてかかってこいやぁ!!!
まとめてこの俺がぶっ潰してやんよ!!(なんか違う)
ヒャアッハァアアアアアアアアアアアアアアア!!
汚物はぁ!消毒だぁあああああああ!!!
「Wheatlyー?おーい、返事しろー。っかしいなぁ、昨日この辺にぶん投げた記憶があるんだけどな…ったく。おーい!Wheatlyー!回路がぶっ飛んでなかったら返事しろぉおおお!」
……駄目だ、見つからん
チェンバーの方はGLaDOSがモニターして捜してるけどなんせ広い
昨日のアレのせいで回路が落ちてなきゃいいけど……
「ねぇWheatly」
『なんだ?――って待て待て!なんでいきなり俺を投げる姿勢に入るんだ!おかしいだろう!色々と!!』
「別に投げやしないわよ。拾うの面倒だし。そんなことよりさ!」
『え?あれ、酷くね?面倒って酷くねぇ?しかも俺の扱いについてはともかくとしても、とうとう俺の事まで《そんなこと》扱いなのか!?』
「明日は東洋の国でいうセツブンっていう特別なセレモニーがあるんだってさ!」
『しかも無視かよ!!』
「GLaDOSが教えてくれたんだけどね、セツブンってセレモニーを行う為には二つのチームに別れる必要があるんだって」
『え?なにコレ。俺に意見を必要としてないよねこの会話。Chellが一方的に俺に話してるだけだよね。そもそも会話と呼んでいいのかすら危ういよね、コレ』
「それでね、鬼と人間でチームに別れるんだけどさぁWheatly……」
『…おい、俺今凄い嫌な予感してるぞ…。例えて言うなら地球上の万有引力が届かない所まで飛ばされそうなほどに嫌な予感だ…』
「鬼チームは炒ったSoybeans。大豆を投げられて村八分にされた挙げ句…」
『もういい!それ以上はなにも言うなぁ!!』
「住んでいた所を追い出され、海にうかぶ孤島に隔離され、一人の人間と三匹の動物にフルボッコにされるんだとよ…」
『うわぁあああああああああああああん!鬼ぃいいいいいいい!!強く生きろよぉおおおおおおおお!!』
「そこでWheatlyに頼みがあるんだけど」
『絶っっっ対ヤだね』
「…………」
『あばばばばばばばば平衡感覚ががが世界が回ってへべべべべ』
「そこで、Wheatlyには鬼をやってもらいたいんだよね。GLaDOSからもお願いってさ」
『うぼろろろろろろろろろろろろろろ』
「じゃ、私は確かに伝えたから!じゃあな!!Wheatly!タレットに回収してもらえよ!!」
『投げないって言ってたじゃないかぁあああああああ…ぎゃあああああああ!!!』
………んー、何がいけなかったかなー
【Chell、Chell、Wheatlyが見つかりました】
「あ、ホント?今からそっち向かうわ」
【いえ、Chellはそのまま左に曲がって下さい。今もっともWheatlyに近いのでついでに回収してきてください】
おぅふ。私が回収すんのね…昨日のアレは天に唾を吐いただけってか…
…あれ?つかここ一本道なんだけど。曲がるところなんて無いんだけど
あるとしたらダクトの蓋ぐらい
え?GLaDOSは私にどうしろっていうの?
「左にって…ダクトの中入れってこと?」
確かにダクトはほとんどの部屋と繋がってる
けど、だからってそんなことGLaDOSが言うわけな――
【ですからそう言ってるじゃないですか。タレットでは届かないんです。回収してきてください】
「……はーい」
マジかよ…
「…………Wheatlyみっけ」
『……ジ…ジジ………ザ…』
「…やっべ。ショートしてる」
【貴女、昨日Wheatlyと…いえ、Wheatlyに何してたんですか】
「…………絶叫マシーン、かな。ハハッ」
【……Chell?】
[やり過ぎ注意]
【直りましたよ。どこか違和感はありませんか?ありませんね?では、どうかそのままタレットに大豆を撃ち込まれてください。それが鬼たる貴方の役目です。仕返ししてはいけませんよ?ただ撃たれ続けてください】
『……直って早々壊れるような要因を突き付けるってどうよ?』
「大丈夫、大丈夫。そんときゃまた直してあげるから!」
[鬼はー、外ー!]
[鬼は外ー!]
[鬼はー、外ー。福はー、内―!]
「ほらほら、出番だぜ?鬼ーさん」
『もうやだ…』
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