□■□real time□■□
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三歩進んでビーダッシュ**
::勝てる気がしない
人工知能としりとりしてみたい
終わらないどころか負かされるのは目に見えてんだけど
何て言うんだろ…ほら
自分の知らない単語や名詞、知識に出会えそうでわくわくする
え?しない?あれ?……あれ?
「しりとりのり!」
【陸】
「クリア」
【アラスカ】
「カシスオレンジ」
【ジンジャーエール】
「ルビジウム」
【蒸しケーキ】
「幾何学模様」
【ウサギ狩り】
「……。リ○ルート」
【トム・クル○ズ】
「頭蓋骨」
【ツキノワグマ】
「マダガスカル」
【ルアー】
「アイス」
【スイカ】
「か…かき氷」
【リング】
「…ぐ…るめれーす」
【スカイ】
「いぬ」
【沼】
「待って、終わる気がしないんだけど」
【どうせ私が勝つんです。降参してはいかがですか?】
「勝ち負けじゃないんだよ!しりとりは!自分の記憶力と知識の勝負でしょ」
【しょせん貴女も人間。記憶野には限度があります。たいして私にその限度は存在しません。よって、貴女の負けは確定しているのですよ】
「よろしくない…実によろしくない……GLaDOSが正しいんだろうけど納得できない」
【いい加減に諦めてくださいよ…私だって貴女のこの遊びに何時までも付き合っていられる程暇じゃないんです。
オレンジとブルーのテストがまだ途中なんです……】
「………好き」
【!?いきなりなにを――あ!】
「はいGLaDOSの負けー!きで始まってないよ!」
【ひ、卑怯ですよ!こんなの!意義を申し立てます!!】
「卑怯もなにも、会話で丸々しりとり続けてたのに今更単語で目くじら立てる気?」
【な!?】
[今必要なのは負けを認める勇気]
【負けました】
「よろしい」
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