りがとう
ある日の屯所にて…


今日は千鶴を狙う鬼達への今後の対策会議。
広間には土方以下、幹部の面々が良案はないかと皆で頭を捻っていた。




「だっー!!駄目だ、何も浮かびやしねぇ!」


新八はがしがしと頭を掻いた。
他の幹部もそれぞれに苦い表情をしている。
中々良案は浮かばないようだ。




「ところでさー。天霧や不知火は嫁が居るのかなぁ?」

平助はふとした疑問を口にした。

「…いきなりだな」

土方は呆れたように嘆息した。

「天霧は非常に冷静で有能な男だ。間違いなく、後ろ盾には良妻が居るはずだ」

「不知火も母性本能擽りそうな性格だし、嫁ではないけどそれなりの仲の女は居るんじゃねぇか?」

斎藤、続く原田は平助の疑問に真面目な回答を寄越した。




「でもさ、外見的には風間が一番良いだろ?女って、土方さんや左之さんみたいな色男が好きじゃん。それに風間は西の鬼の頭領だし地位だって悪くない。それなのに、なんで嫁が来ないんだろうな?」



平助のもっともな意見に、皆も何故だろうかと頭を悩ませていた。
すると、今までだんまりを決めていた総司がおもむろに口を開いた。



「きっとさ、物凄く性格が悪いから、じゃないかな?」





………それはお前だろう






その場に居た全員が、心の中でそう思った瞬間だった。



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