竹久々


首筋を食い荒らす熱に冷静さなど薙ぎ倒されていく。俺が灯りを落とすように頼んだために元々薄暗かったのだが雲が月に掛かったのか、す、っと闇に世界が呑まれた。「っ」耳元の声に、ようやく己がハチの膚に歯を立てていたことに気付いた。犬歯を食い込ませなければ熱に溺れてしまいそうだった。

koiusoへのお題は『【八】と【木】と【川】と【帯】と【犬】と【水】と【猫】と【参】と【角】と【雨】』です。 http://shindanmaker.com/49601 




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