鉢雷

人の人生を川に例えるなんて陳腐だ、と三郎は嗤った。ぱしゃり、と蹴りあげた水はもう冷たい。飛沫のせいで川面に映り込んだ顔が歪んだ。それは流れが滔々としたものに戻っても、戻らず歪なままで。三郎は僕を模しているのだから、僕がそんな面持ちをしてるんだろうか?それとも彼自身の感情だろうか?

koiusoへのお題は『【八】と【木】と【川】と【帯】と【犬】と【水】と【猫】と【参】と【角】と【雨】』です。 http://shindanmaker.com/49601 




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