竹久々

俺が名を告げた途端、それまで泥炭のように沈んでいた瞳が光を宿した。よどみなく彼が口にしだした「8って数字は不足数で……」という数学的な概念は耳を素通りして何一つとして頭に残らない。ただ、「八左ヱ門か……いい名前だな」という言葉と柔らかな笑みは、まるで魔法みたいに俺の胸に残った。

koiusoへのお題は『【八】と【木】と【川】と【帯】と【犬】と【水】と【猫】と【参】と【角】と【雨】』です。 http://shindanmaker.com/49601 




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