竹久々

朝に透けていく闇は少しずつハチの造形を深めていく。穏やかな閉瞼を縫い止める睫の美しさについ指で触れる。斑だった鼾が不意に止んだ。起きるだろうかと心配したが身動ぎしただけで。睫を唇でなぞってみようかとしたが、朝から色事に発展するのは、と止めておく。(嫌いじゃない退屈さ/竹久々・暇)




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